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 どろんこ、色水、しゃぼん玉‥夏の遊びは、楽しい。ついつい豪快に、大胆に楽しんでしまう私だけど、じつは、そうじゃない遊び方をしたい子もいる。じーと同じ場所に座り、楽しい、おもしろい、と感じたことを何度も繰り返している子がいる。

 どろんこ遊びでは、ぴとーっと手に張り付く感触を楽しんでいる。泥がなくなると、また、水の量を加減して、ぺたっとした感触の泥を作って、また、楽しんでいる。ほかの子がやってきて、その子は、泥で団子を作りはじめるが、お互いチラッと見るものの、そのまま違う遊びを隣同士で楽しんでいる。時々、チラッと見ては、ニッと笑う姿を見て、お互いの遊びに『いいね!』をしているようで、うれしく感じた。

 子ども同士が、違う思いや遊びでも、認め合える空間を大切にしたいと私は思った。きっと、子どもの身近にいる保育士が、日々の保育の中で、一人ひとりの子の思いを尊重しているからなのでは、と感じた。はっきりとわかるできる、できないはそこにはないが、違うことをしていることを認め合える姿は、この先ずっと大切なものになっていくと思う。