一般社会からみる保育の本

保育士さんが実際に読んだ本で、印象的だった本を紹介し合うコーナーです。

タイトル、著者、読んだ人の一言感想です。


★子どもがすくすく育つ

幼稚園・保育園

ー教育・環境・安全の見方や選び方、付き合い方までー

猪熊弘子・寺町東子

保育士が思っている長時間保育への疑問、制度は、変わったけれど、子どもとかかわる中で、大切にすることは今まで通りなんだよ、とあらためて確認したり、参考になることはもちろん、自分の保育を振り返り子どもたちとの毎日を大切にしたいと思いながら読みました。


★生活のなかの発達

―現場主義の発達心理学ー

外山紀子・安藤智子・本山方子編

 

発達心理学というと構えて読んでしまいますが、この本は、保育士が現場で経験することが分かりやすく書いてあり読みやすいです。子どもの変化と表現している部分がより、わかりやすく感じた要因なのかな、と。そして、何より発達は子どもだけでなく、大人へとつながっていること、私たち保育士は、結果を直ぐに感じることができない仕事だけれど、いつかその人の役に立つと思うと責任のある仕事であり、やりがいのある仕事だと考えながら後半は、難しく感じてしまった。


★こども・保育・人間

―子どもにかかわるすべての人にー

汐見稔幸

 

子どもへの、人への愛なのか?興味なのか?そんなことを感じながら読みました。いろいろな角度から見ていくと、本当に子どもとかかわることは、面白し、深いなーと。


★「母と息子」の日本論

品田知美

新しい本だ!と思い、読み進めると、子育てで苦悩する母親と息子を中心に社会にある問題が提起されていて面白い内容でした。難しく感じる部分も多いですが、のぶみの絵本についても保育士として、考えてしまう内容で紹介されてあり、参考になりました。


★アスペルガー・ADHD 発達障害 シーン別解決ブック

司馬理英子

主婦の友社から出ていて、イラストも多く、読みやすいなと思いました。保護者からの相談が多く、深刻な状況の保護者になにか、支援につなげたいが、間違えた内容を伝えてはいけないし…と思うと悩むことがありました。保護者目線からの本の1冊かなと読みながら感じました。


★絵本の冒険 「絵」と「ことば」で楽しむ

小野明編

保育の一環としての絵本をとらえると、学びをと考えてしまうことが多いですが、この本では、絵本が完成されるまでの過程だったり、作者の方の背景が、紹介されていたりして、楽しい内容でした。

子どもに読み聞かせるということよりも純粋に私が、見てみたいと思う絵本が、何冊か見つかりました。


★鈍感な世界に生きる敏感な人たち

イルセ・サン 枇谷玲子訳

発達障害ではないか、どうかかわったらよいのか、など個別の対応や配慮が必要な子どもたちが多いと感じて保育をしていました。そんな時に人にすすめられて読んだ本です。これを読んで、その本人が一番不安なのかもしれないと感じました。発達障害だから、違うからとかではなく、それを判断するのは、専門家にまかせ、すくなくといつも接する担任としては、気持ちを理解できるように寄り添いたいと思いました。


★敏感すぎる自分を好きになれる本

長沼睦雄

子どもたちの中に、私にとってはささいなことでも「えっ?」と驚くほどかたくなに抵抗をしめす子や感じやすい子がいると思っていました。その子に、どうかかわると生活しやすいのかを考えていたところ、ニュースでHSPという言葉とその内容を知り、気になって読みました。なんとなく、全体像がわかり、少し気持ちにゆとりができました。


★ルポ 保育崩壊

小林美希

保育の世界で必死になっていると、一般的には変じゃないかな?と思うことが、当たり前のようになってしまうんだなと、思いながら読みました。できることから変えたいけれど…、自信がない。


★3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ

ダナ・サスキンド著 掛札逸美訳

とにかく難しい内容でした。何度部分的に読み返しても、少しずつ疑問が出てくる本です。しかし、言葉をかけていくことが、いかに大切かは感じ取りました。掛札逸美先生の保育の安全研究・教育センターのHPは、参考になる内容満載過ぎてー。


★死を招いた保育

猪熊弘子

若い保育士さんは知らないかもしれないけれど、こんなことが、実際にあったなんて思うと、保育が怖くなってしまいました。保育は、連携し、協力しなければならないと感じました。でも、それが難しいんだよな…。