保育の本(いろいろな角度から)

保育士さんが実際に読んだ本で、印象的だった本を紹介し合うコーナーです。

タイトル、著者、読んだ人の一言感想です。


★保育者のための「ハザード」教室

-子どもの「危ない!」の見つけ方・伝え方ー

 

所真里子・掛札逸美著

『危ないからやめましょう!』では、子どもの成長は止まってしまう、かと言って、『失敗の経験も大切だからなんでもOK!』も違う。その判断、子どもの成長それぞれの対応、配慮など難しいけれど、とっても大切。よくわかる内容で、参考になりました。保護者への伝え方専門知識を踏まえてーですね。

 

 


★日本が誇る!ていねいな保育

大豆生田啓友・おおえだけいこ著

ぺらぺらと本をめくるとイラストが多いし、写真もあり、読もうかな😊と思いました。はじめにを読み、ますます、この本を読んで保育のことを知りたくなりました。

ていねいな保育は、子どもにとってだけではなく、保育士にとっても大切だと思いました。焦らずに保育を続けていきたいと思います。


★子どもを「人間としてみる」ということ

佐伯胖、大豆生田啓友、渡辺英則、三谷大紀、高嶋景子、汐見稔幸

子どもは生まれながらにして学びたがっている、成長したがっている、大人が子どもを未熟な存在だから教育しなければならないと思いかかわることは、違うのではないか、という意味合いの内容が、書いてあるのではないか、と思いながら読んだ。しかし、内容は難しいため、間違った理解をしているかもしれないと思いながらも、保育の面白さは感じることができた。何度も読み返しながら考えたい内容であった。


★さあ、子どもたちの「未来」を話しませんか

汐見稔幸

2017告示の指針・要領の内容について、子どもの姿をイメージしながら読める本だと思いました。正直、保育指針は、薄いのですが、何年も保育を経験し、いろいろ考えた保育士でないと、実際に子どもとかかわった時にイメージしにくいと感じていました。しかし、この本は、それがイメージしやすく、書かれていると感じました。保育指針を読みながらは、ありませんでしたが、この本を読みながらは、子どもの姿を思い出し、クスッと笑ったり、しまったーと反省したりすることはありました。


★あかちゃんがわらうから

おーりな由子

この絵本は、子どもに読み聞かせる絵本というより、保育士などの大人(社会の人たち)が、母親(保護者)の気持ちに寄り添い、ともに子どもたちの成長する力を信じていきたいですねと、温かい気持ちになれる絵本だと思いました。


発達障害がよくわかる本

本田秀夫

個別の配慮が必要なお子さんは、保育園にもみえます。ただ、どう配慮すればよいのか、保護者支援もどうしたらよいのか…課題は尽きないと思っています。その子自身の特性を理解しようともせず、熱心に、ただ、改善(対応)しようとすることの恐ろしさを改めて考えさせられました。


★保育力 子どもと自分を好きになる

浜谷直人

 

保育園で子どもたちといっしょに、笑ったり泣いたり驚いたりなど、思いを共有して生活することは、とても楽しい。しかし、いざ、保育の場面で専門性を問われると自信が持てず消極的だったり、課題を抱える親子に出会うと無力だったりで、もっと学びをと考えていました。この本には、具体的な事例で保育を考える内容が書いてあり、大変参考になりました。ページ数も少なく読みやすいと思いました。


★えほんのせかいこどものせかい

松岡享子

読み聞かせをする大人目線でのアドバイスが紹介されていて、参考になりました。よく、本に目的を求めてはいけないと言われますが、そのことにもふれてあり、子どもは、絵本の絵を見て、今日を感じている、性急に明日に手をのばして、考えることを強いることは、避けた方がよいこととあり、他にも参考になる内容がたくさんありました。


★乳幼児がぐんぐん伸びる幼稚園・保育園の遊び環境25の原則

東間掬子

保育雑誌のエデュカーレに紹介されていて読むことに。子どもたちが集中して遊べない理由が環境にあったかも…、と思いながら読みました。写真や図式の説明が多く、読みやすかったのもよかったです。


★あらゆる学問は保育につながる 発達保育実践政策学の挑戦

秋田喜代美、山邉昭則、多賀厳太郎

タイトルに興味をもって読みたいと思ったのはいいけれど、難しい…。ただ、途中からの保育の著名な方々の座談会の内容に、うなずくばかりでした。学生さんが、「理想と現実」と割り切って実習をこなすのは、悲しいし、何とか防ぎたいと思いながら読みました。


★保育の質を高める

大宮勇雄

尊敬する先輩保育士の多く方々が、伝えようとして話をしてくださっても若い時には、なかなか理解しにくく、避けていた難しい内容を身近なこととして感じられた本でした。


★保育の世界がまるっとわかる マンガじゃんぐるじゃむっ

おおえだけいこ

表紙のイラストに惹かれて。ジャングルジムの一番上で口笛を吹いている女の子が、保育士を挑発している感じで 笑


★場面の切り替えから保育を見直す 遊びこむ実践で仲間意識が育つ

浜谷直人 江藤咲愛

夢中で遊んでいる子ども、集中している子どもに、集団生活の中だからという理由で、時間で遊びを中断することになってしまう場面が多く、本当にこれでいいのか?悩んでいました。何かヒントがほしいと思い読んだら、なるほど~でした。


★~ストレスを活かす心を守る~保育者のための心の仕組みを知る本

掛札逸美

どうしてー!と叫びたい時に、この本を知っていたら少しは、人生が変わっていたかもと、思いながら、元気を回復しつつある時に読みました。解決というより、流すことも必要だとつくづく感じました。


★1歳児のこころ

~大人の関係の中で育つ自我~

近藤直子

集団の中で、1歳児の子どもたちとかかわっているとついつい、忘れてしまう小さな積み重ねの時間を大切にしたいな~と感じながら読みました。本当にやり取りって大切だよな~って思いました。