じーっと見る目に返す笑顔

 年末年始の長期休み明け、久しぶりに子どもたちと勤務先の保育園で会った。お母さん、お父さんたちとは、笑顔で今年もよろしくお願いします、と挨拶を交わすが、子どもたちは、小さければ小さいほど、保育士の顔をじっと見て、不安そうな様子。久しぶりの保育園に戸惑うのは当然のこと。私は、精一杯の笑顔で子どもたちを受け入れるが、子どもたちは、不安、戸惑いがなくなるわけもなく、保護者の方から離れるのを嫌がるか、じーっと見てどうしたらいいのかと思案している様子。私は、その子の好きだった遊び、興味のあったことは何だったのかを思い出しながら、不安な気持ちが減るように、ぼちぼち、ゆっくりかかわっていく。『思い出してよー』という願いを隅の方において、あわてず、急がず、少しずつ距離を縮めていく。そして、翌日にはたいていの場合、思い出してくれる、この人だった、いっしょに遊ぶ人と。

 今年も新しい年がはじまり、成長する子どもたちといっしょの時を過ごすのが楽しみだなーと思う。あわてない、急がせないこどもたちとのかかわりを大切にしたい。