『保育することを楽しむ』『楽しく保育をする』言葉だけをみると、同じような文ですが、その文の意味は違うと思います。保育楽しも~会は、前文で、後文ではないと考えています。

 『保育することを楽しむ』は、いろいろ難しくて、辛いことや葛藤することがたくさん保育にはあるけれど、それを受け入れ、そのことに悩んだり考えたりしながら、子どもたちや同僚と日々を真剣に進もうとする中に、楽しさを感じられることが、あると思うのです。そして、そのことを楽しもうということだと思うのです。一方の『楽しく保育をする』は、楽しければいいじゃん!子どもだって笑ってるし…、と行き当たりばったりな感じがします。子どもだけでなく、私自身もそうですが、同じペースで確実に、成長するわけではなく、ささいな経験の繰り返し、その積み重ねが、ある日、目に見える成長につながることが、あると思います。『楽しく保育をする』は、気楽な楽しさだけを求めるイメージがします。そこに、子どもたちが、葛藤しながらがんばったり、助け合ったりする成長はあるのかな?と思うのです。

 

 子どもたちに寄り添いながら、共に成長できる保育士を目指すのは、現実は厳しく、研修での講師の話、保育の参考の本などの内容は、理想なのかなと諦めてしまいそうです。でも、私だけでなくがんばっている人がいる、SNSでのつぶやき、そして何より現場での保育の仲間たちです。そんな人たちに支えられたり、支えたりしながら、理想が少しでも現実に近づけばいいなと思います。

 

 一宮市市民団体『保育楽しも~会』は、日々保育を振り返り考えたり、話し合ったり、励まし合ったりできる仲間作りができるお手伝いがしたいと思って活動しています。