ついつい言ってしまう、余分?な一言

 子どもたちが、どろんこで遊んでいる。楽しそうに夢中で、後のことなんか、気にせずに。私は、この夢中になって遊ぶ姿がいいんだよな♪と思う。時間や汚れなんか気にせずに、ただただ、夢中になること。

 熱中症になってはいけないので、そろそろ片づけをする。子どもたちに声をかけ、シャワーで、泥を流し、きれいにする。満足そうな子どもたちの顔に「また、遊ぼうね」と言いながら、泥のついた服も軽く水洗いをしながら、「こりゃあ、洗濯大変だ」とつぶやく。毎回つぶやくわけではないが、この一言を、聞き流す子もいれば、反応する子もいる。

 汚れた服を脱ぐのを手伝いながら「すごいねー、楽しかった?」と聞くと「楽しかった!」と笑顔の子ども。「じゃあ、お母さんにお洗濯、お願いします、だね」と言うと「?」という表情の子ども。「これ、洗濯大変なんだよ」と言いながら、遊んだ後の大人の都合を伝えた。

 大人の都合を伝えはじめたら、遊びは途端に夢中になれなくなると思っていたのに、ついつい言ってしまう。そこまで、神経質にならなくてもよい言葉だったかもしれないけれど、家庭に帰れば、忙しい家族の一員になるのだから、大人の都合は、保育園の中では、極力避けたいと思う。